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略 歴1986年:国立療養所東名古屋病院附属リハビリテーション学院理学療法学科卒業 1986年:国立津病院(現国立病院機構三重中央病院)整形外科機能訓練室 1991年:平成医療専門学院理学療法学科  2001年:吉田整形外科病院・五ケ丘整形外科運動療法センター2007年:中部学院大学リハビリテーション学部理学療法学科教授 2015年:(株)運動器機能解剖学研究所開設代表 所属学会 整形外科リハビリテーション学会・日本整形外科超音波学会・中部日本運動器超音波研究会・日本肩関節学会・日本足の外科学会・日本腰痛学会・等 執筆書籍 運動療法のための機能解剖学的触診技術・運動療法のための運動器超音波機能解剖 拘縮治療との接点・関節機能解剖学に基づく整形外科運動療法ナビゲーション・肩関節拘縮の評価と運動療法(監修)・機能解剖学的触診技術動画アプリ(監修)・他多数
代表取締役 所長

ご挨拶

 

 2015年5月、永年の同志である岸田敏嗣先生とともに、「運動器機能解剖学研究所」を設立いたしました。理学療法士として30年間は、「機能解剖学的運動療法・機能解剖的触診・運動器超音波機能解剖」をキーワードに、臨床、教育、研究に自分なりに取り組んできました。

 研究所の活動の1つ目として、今まで蓄積してきた、「知識」・「技術」を、書籍・映像・雑誌として情報発信していきます。運動器診療に携わるセラピストにとって意味のある知見を、よりわかりやすく、そして私たちが整形外科リハビリテーション学会を通して推進してきた「scienceとskillとの融合」に関する知見を活字として世に発信していきたいと思います。

 

 研究所の2つ目の活動として、運動器疾患に真摯に取り組んでいるセラピストのために教育機会を提供します。私の週末は、様々な地域で開催される学会、研究会、研修会等で年間40回に迫る講演を行わせて頂いています。その度に、共感していただける整形外科医、セラピストとの出会いは、私の財産となりました。その一方で、東京、名古屋、大阪以外の地方で働くセラピストにとっては、私の講演を受講する機会は極めて少なく、受講機会を求め多額の経費を使って、受講している現状があるのも事実です。家庭を持っているセラピストにとっては、「もっと勉強しなければならない」意思はあっても、現実問題として我慢せざるを得ない現状も聞こえてきます。そこで、残りのPT人生は、真摯に理学療法を追及している地方のセラピストのもとにできるだけ足を運び、少しでも「機能解剖学」をベースとした運動器理学療法をお伝えしたいと考えました。やる気のあるセラピストがある程度集まれば、週末その地方に私たちが直接足を運び、運動器機能解剖学研究所のプロデュースで、「デリバリーセミナー」を実現します。

 

 研究所の3つ目の活動は、私達(林&岸田)を独占して学ぶプライベートセミナーの開催です。様々な研修会では、複数人に対して技術指導しますので、技術の妙とか、コツを各個人の技術レベルに合わせて教えることは不可能です。セラピストは治療行為の一端を担う技術専門職ですから、「洗練された技」は絶対に必要です。ある程度技量が高いセラピストには、臨床で更に深い洞察や技術の展開を、経験の浅いセラピストには翌日から臨床に役立つ技術とともに、現時点で抑えるべき課題を明確化する必要があります。平日の1日を有効利用したプライベートセミナーは、現時点での自分の振り返りとして、また、私達の技術の妙を「hand to hand」感じ、ぜひ臨床に還元して下さい。

 

 研究所としての最大のテーマが「運動器超音波機能解剖学」の推進です。運動器超音波は、今後間違いなくブレイクする分野と考えられますが、理学療法士が学ぶ機会は決して多いとは言えません。画像描出の技術は、4~5名で1台の超音波を利用するデリバリーセミナーをきっかけとして、さらに技術精度を高めたい方はプライベートセミナーでマスターしてください。セラピストが運動器超音波を正しく理解し、さらに研究を進めることこそ、運動器リハビリテーションのscienceを、必ずや一歩進める原動力になると信じています。その後は、研究所の「fellow(仲間)」として、運動器リハビリテーションにとって意義のある研究を一緒に推進していきましょう。

 私のPT人生も最終章となります。今後の運動器理学療法の発展のために貢献できれば幸いです。

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